プロッターで材料を切るときに使う刃の話
これは、プロッターの刃です。
刃が平らな形をしているので平刃と言います。
弊社では『60mmの平刃』と呼んでいます。
実際の刃の長さは60mm以上ですが、
あまり厚みのある素材を切るとオーバーカット(切込み)がものすごく入ります。
ですから、この60mm刃で加工するのは上限50mmとしています。
刃の形状は、刃先から上に向かって幅が広くなっています。
カットする時は、刃の先端が軸のセンターになるように位置合せします。
そしてCADデータを出力すると、図面のライン通りに刃が移動していきます。
厚みが20mmのものをカットする場合は、刃先から20mmあたりの刃の幅の1/2、
40mmであれば、刃先から40mmあたりの刃の幅の1/2のオーバーカットが入ります。
ただの平板を切るのであれば、オーバーカットがどんなに大きく入っても全く問題ありません。
しかし、箱モノをつくるとき、中のホールの外側にオーバーカットが入るので、
ホールとホールの間隔が狭いと、その切込みから材料が裂けてしまったりということも考えられます。
単なる緩衝材ですが、見た目の美しさが重視されるようなものもありますので、
弊社ではオーバーカットを最小限にするように工夫してカットしています。