PEライト製手すりエンドキャップ、四国で活躍(?)中
2月の初めに、徳島県のT病院様から手すりエンドキャップのお問合せをいただきました。
ご使用中のエンドキャップが破損して同じものが入手できず、
手すりごと新しいものに替えなければいけないということでお困りだったそうです。
遠方のお客様とのやりとりは、実際に物を見ることができないのでなかなか難しい点もあるのですが、
HP掲載の形状のサンプルをお送りして、どのようなものかを確認していただくところからスタートしました。
サンプルはポリエチレンフォーム『A-8』で、長方形のシンプルな形状のものを用意いたしました。
お客様のところで実際に使用されていたエンドキャップはこのような形状です。
現物のエンドキャップを送っていただいて採寸、
現物の形状(丸みや、相手側の手すりの形状など)を考慮しながら、
なるべくぴったり、でもきつすぎないように現物に近い形状になるよう図面を起こしました。
その図面で試作品を1個、同サイズの長方形のものを1個製作して、
手すりに装着していただいてサイズと形状を確認・決定していただきました。
手すりエンドキャップに関連したお問合わせでもうひとつ難しいのは、製品の色です。
当初、製品の色は既存のものに近い「クリーム色」、もしくは「薄茶」と伺っていました。
ポリエチレンフォームには、写真のエンドキャップのような「クリーム色」「薄茶」といった色合いのものがありません。
ポリエチレンフォームのサンプル帳で色と材質をお客様に確認していただいて、
クリーム色に近いということで『B-4』の黄色をお選びいただいたのですが、
少し柔らかい材質であるため、ストレッチャーがぶつかったりすると材料が裂ける可能性も考えられました。
ポリエチレンフォームでは、『B-4』より『A-8』のほうが少し硬めで衝撃には強いのですが、
残念なことに柔らかい色味のものがありません。
『A-8』は白、灰、G2(ライトグレー)、黒、特黒、赤、青、黄、緑の9色あり、
カラーバリエーションも豊富ですが、はっきりした色のものばかりです。
材質と色のどちらを重視されるかお客様に電話で相談したところ、
材質は『A-8』、色はサンプルで作った色が手すりの色と合っていたということで、灰色で製作することになりました。
『A-8』灰色は弊社で通常在庫していて、工業用や緩衝材で使用するイメージが強かったのですが、
お客様から「とてもキレイになりました」と、エンドキャップを取り付けた病院内の写真を送っていただきました。
<手すり交換前>
<手すり交換後>
手すりの色とエンドキャップの色がマッチして、
とてもシックな雰囲気になったように感じました。
どのような形でも、お客様のお役に少しでも立つことができて、
私もとてもうれしく思います。